席亭とは寄席や落語会を主催する人のことです。
最近では「プチ席亭」という言葉も流行りだしたようです。
あなたもやってみませんか?
やみつきになること間違いなしです。
今このページを見て下さっているあなたが、自治会、老人会、市民グループ、企業などの役員・幹事さんで、
イベントとして寄席を開催することを思いついたとします。
この時点で席亭としての一歩を踏み出したというわけです。
席亭をやってみたい・・・
落語会、寄席を開催するにはどうすれば・・・
素人でもできるのだろうか・・・
プロの落語家が来てくれるのだろうか・・・
ギャラ、予算は?
不安だらけのこととご推察します。
大丈夫ですよ(^^♪
何をすればよいのか、これから順を追ってご説明いたします。
会場は立派なホールでなくても集会所、公民館、事務所、店舗などで十分です。
屋外は声が拡散するのと人が通ったりするので落語には向きません。
日時は落語家のスケジュールもあるので、複数選んでおき、後で調整するのがいいでしょう。
すでに雀の会のページに来ていただいてますので、もう探す必要はありませんね(^^)/
このまま決めていただいたら一番嬉しいことですが、いろいろ調べてみてから決めたいということもあるでしょうから、
じっくり選んでくださいね。
日程やギャラの確認をします。
交通費は必ずかかりますので、ギャラとは別でお考え下さい。
また宿泊を伴う場合は宿泊費も必要です。
ご予算が決まっている場合は、最初にはっきりお知らせいただいた方が話は早くなります。
落語の演目には、滑稽噺、人情噺、芝居噺、怪談話などの種類があります。
よく、「私たちは素人なので、わかりやすい滑稽噺でお願いします」というご注文を頂くのですが、
別に滑稽噺以外が難しく、落語通でないと面白さがわからないというものではありません。
「何も考えずに笑える滑稽なネタが一番面白い」と思われがちですが、人情噺は「この先どうなるんだろう」という
ストーリーを追いかける、いわゆる映画やドラマを観るような楽しさと、ほのぼのした人情の中に笑いが生まれ、
聴き終わった後も余韻が残るような面白みがあり、ぜひ聴いていただきたいと思います。
落語を聴くのは初めてという方でも、存分に楽しんでいただけます。
ともあれ、聴いて下さるお客様の年齢層や季節などを考慮して演目を選ばせていただきますが、
ご要望がありましたら、ご遠慮なくお知らせください。
なお寄席の慣習として、演目は事前にお知らせしません。
みなさんはこの設営で頭を悩ませていらっしゃるようですが、実はそんなに大したことではありません。
下記の通り準備していただければOKです。
◎高座 テーブルなどで代用できます。座布団一枚置いて、周囲に余裕がある大きさのものをご用意ください。
◎座布団 何色でも構いませんが、白以外のものをお願いします。
◎衝立 舞台でいうと袖となる下座を隠すためのものです。パーティションやホワイトボードなどで代用できます。
◎プレイヤー 出囃子や追い出しをCDでかけます。
◎椅子 お客様用です。
◎楽屋 演者が着替える部屋をご用意ください。
部屋が無理なようであれば、着替えることのできるスペースをご用意いただければ助かります。
★舞台のあるホールの場合は、高座、衝立は不要です。音響装置がある場合はCDプレイヤーも不要です。
★演者の名前を表示するめくり台、高座に敷く緋毛氈は持参します。
よく「どのように司会をすればいいですか」と聞かれますが、寄席では司会は必要ありません。
CDで出囃子をかけ、それで演者は登場します。
それでもイベントの流れの中で、司会が必要な場合もあると思います。
そういう時は、「古典落語をたっぷりお楽しみください」程度で止めておいて、その直後にCDで出囃子を
かけていただければOKです。 演者の名前や演目の紹介は不要です。
進めるうえでご不明点などあれば、いつでもご相談ください。
その都度詳しく説明させていただきますので、ご安心くださいね。